愛くるしい容姿で世界的に人気の「ミッフィー」。
その生みの親として知られるオランダの絵本作家ディック・ブルーナ氏が16日に89歳で亡くなったことを受け、彼の地元のサッカークラブであるFCユトレヒトは、18日に行われたPECズウォレとの試合で喪章を着けて戦った。
ブルーナ氏は日本との関わりも深い。
1955年に生まれたこのキャラクターはオランダでは「ナインチェ」と呼ばれるが、日本では「うさこちゃん」や英語名の「ミッフィー」として広まり、世代を超えて愛される存在に。絵本の売り上げは約60%が日本からだと伝えられている。
そのこともあってだろうか。2011年3月に東日本大震災が起きた際、ブルーナ氏は涙を流すミッフィーのイラストと励ましのメッセージを日本に送り、それがきっかけで岩手県の釜石市に「ミッフィーカフェかまいし」がオープンした。
そんなブルーナ氏はユトレヒトの人々にとって誇りであったということなのだろう。サポーターもまた、涙を流すミッフィーが描かれた横断幕を掲示し、地元が生んだ偉大な絵本作家の死を悼んだ。
FC Utrecht speelt tegen PEC Zwolle met rouwbanden vanwege het overlijden van Dick Bruna. Ook Nijntje pinkt een traantje weg. #utrpec pic.twitter.com/7fr2En7zOS
— NOS Voetbal (@NOSvoetbal) 2017年2月18日
試合はブルーナ氏に捧げるように、3-1でユトレヒトが勝利している。