『Calciomercato24』など各メディアは、「ミランの買収に動いているシノ・ユーロップは、取引の支払いが遅れている」と報じた。

昨年夏、ACミランの持ち株会社フィニンヴェストは、株式を中国系コンソーシアムであるシノ・ユーロップ・スポーツに売却することを決めた。

しかしながら、その取引は徐々に遅れていった。2度の延期を経て、そのためにシノ・ユーロップは2度の延滞供託金を支払ってきている。

そして、3月3日に予定されていた取引完了の期日も遅れることになり、それによってシノ・ユーロップはまた供託金1億ユーロ(およそ119.1億円)を支払う必要が生まれた。

その期日は10日に設定されていたものの、そこまでに資金は到着せず、その支払いは行われていないことが確認されている。

そして今回伝えられたところによれば、シノ・ユーロップはこの段階でフィニンヴェストに予定の5分の1である2000万ユーロ(およそ23.8億円)しか支払っていないとのことだ。

シノ・ユーロップの代表者であるリー・ヨンホン氏は、現在資金を調達するために2つの銀行と接触しているという情報がある。

しかし資金がわずかしか到着していないということは、中国からの持ち出しが禁止されたか、あるいはそもそも調達できていないかどちらかだと推測されている。

一方、ミランの会長を務めているシルヴィオ・ベルルスコーニ氏は、金曜日までに1億ユーロの供託金の支払いを強く求めているとのこと。

シノ・ユーロップはすでに供託金として2億2000万ユーロ(およそ262億円)を支払っており、これはフィニンヴェスト側に返却の義務はない。

そして、ミランの買収を完了させるためには、シノ・ユーロップにはさらに3億6000万ユーロ(およそ428.7億円)の支払いが求められる。

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