『Orange』は30日、「カメルーン代表DFアンブロワーズ・オヨンゴは、ブリュッセルの空港で置き去りにされた」と報じた。

今回のインターナショナルマッチウィークではチュニジアとベルギーで親善試合を行ったカメルーン代表。

その遠征では色々問題が起こり、資金不足のためにカメルーンから練習用の機器を持ち出すことが出来ず、メディカルスタッフも同行を許されなかった。そのため包帯や薬など全てが選手の自腹負担になったという。

またホテルの代金が協会から支払われていなかったことから食事が用意されず、昼食抜きでトレーニングをすることを余儀なくされた。

そして極めつけは、ベルギーでの親善試合からの帰りだった。カメルーンサッカー協会は選手の一人であるアンブロワーズ・オヨンゴの航空券を用意していなかったのだ。

現地解散で飛行機も用意されていなかったオヨンゴは、現在MLSのモントリオール・インパクトに所属している選手。ベルギーからカナダまで行かなければならないのに移動手段がなく、結局ブリュッセルの空港で数日を過ごさなくてはならなくなった。

すぐに帰ってくると予測していたモントリオール・インパクト側は、オヨンゴを今週末の試合で使えなくなったことからこのカメルーンの仕打ちに激怒しているという。

なお、オヨンゴ自身はこの状況でもカメルーンを捨てることはないと宣言しており、国への忠誠を明らかにしていたとのこと。

アンブロワーズ・オヨンゴ

「モントリオールへの帰りの航空券を持っていなかったので、停滞を余儀なくされた。今はとりあえず誰かの応答を待っているよ。

心も魂も、そして命も祖国のために与えている。その価値は認識されていないみたいだね。ただ、どんなことがあっても落胆はしないよ。

我々はカメルーンで生まれ、カメルーンで育った。国を捨てることはしないさ」

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