試合中でありながら、スタンディングオベーションでシャビ・アロンソを出迎えたのだ。
マドリーがリードしているとは言え、試合は15分も残っていた。それでもこうした対応を見せるというのは稀有な例であり、シャビ・アロンソがどれほど愛されていたかが窺える。
またシャビ・アロンソも自身最後になるかもしれないCLのゲームで、このような形でピッチを去るのは不本意だっただろう。
しかし、いずれにしてもベルナベウでプレーするのはこれが最後の機会であり、ファンからの温かい声援に拍手で応えてみせた。
ファンと選手の絆を感じさせる素晴らしい一枚だ。
皮肉だったのは、このプレーの直後にマドリーにゴールを奪われたことだった(さらにその後バイエルンが追いつくが)。シャビ・アロンソは複雑な心境のままゲームの行方をベンチで見守っていたはずだ。
結局シャビ・アロンソの願いは通じず、延長戦の末バイエルンの敗退が決定に。
シャビ・アロンソのCL出場は「119試合」で終止符が打たれ、未だクラレンス・セードルフしか達成していない「異なる3つのクラブでのCL制覇」という偉業は成し遂げられなかった。