これからの鹿島の話をしよう
監督交代後の第14節サンフレッチェ広島戦を3-1で勝利し、まずは1勝を挙げた大岩新監督。
押し込まれた後半の戦いは課題だが、「球際の厳しさ」「ハードワーク」といった石井イズムは受け継がれていた。アシスタントコーチからの昇格ということを踏まえれば、継続路線は至極当然で、今後独自色を打ち出していくだろう。
アシスタントコーチから昇格し、チームを立て直した例としては、レスターのクレイグ・シェイクスピアがいる。内部昇格を機に原点に立ち返り、戦い方を整理するというのは最近のJリーグでもトレンドとなっている。まずは混乱を収束し、土台を固め直すというやり方だ。かくいう石井監督も内部昇格から戦い方を整理していた。
チームの土台は元々あるだけに、今後大岩監督に求められるのはチームマネジメントだ。
ACLがなくなった分、国内の戦いに集中することができる。ターンオーバーは不要となるだけに、充実のスカッドをどう生かすかという課題が残る。不満分子をうまくコントロールし、新戦力を早急にフィットさせることができるか。組織を再び一枚岩にすることができるか。今はただ、信じて見守るほかない。
2017/06/04 written by ロッシ
筆者名:ロッシ
プロフィール:
1992年生まれ。1998年フランスW杯がきっかけでサッカーの虜となる。筆者の性格は堅実で真面目なため、ハビエル・サネッティ、長谷部誠、ダニエレ・ボネーラ、アルバロ・アルベロア、マッティア・カッサーニにシンパシーを感じている。ご意見・ご感想などありましたら、ツイッターアカウントまでお寄せください。
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