東京体育館の脇を進んでいくと、建物と緑地の間から見えてきたのは…。

無骨ながらも温かみのあるスタンド、ではなく、大きなクレーンだった。少し歩く速度を上げながら外苑橋へ。

きたー、国立!当時の面影はなく、「新国立」を絶賛建設中だ。

本当であれば工事現場の様子をお届けしたいところだが、直で撮るのはどこからか怒られてしまいそう…。よって、東京体育館の方へ登り、持参した「炎ユニフォーム」の背景としてさりげなく収めてみた。

「新国立」は2019年11月末の完成予定。東京五輪後の利用については様々な議論がされており、Jリーグクラブの本拠地として使用されるという話も。

日本代表戦で使われるかなど気になる点は多いが、あのときのような日本サッカーの“熱”が、この場所に戻ってくる日を待ちたいというのが個人的な感想だ。

なお、写真を撮っているとき、どこからともなく集団によるチャントや歓声が…。「げ、幻聴?それとも国立への想いにあふれるサッカーファンの残留思念が現象化して」と心拍数が一気に高まったが、神宮球場で行われている全日本大学野球選手権の応援だった。

【次ページ】周辺の様子はこんな感じ、懐かしい…