5日、香港プレミアリーグに衝撃が走った。
これまで41回ものリーグ優勝を果たしてきた名門クラブ、南華足球隊(サウス・チャイナ)が「自主的に降格する」という宣言を行ったのだ。
1908年に創設された歴史を持ち、同地域で最も古いチームの一つである彼らは、今季4位でプレーオフ出場権も手に入れていた。
しかしながら6月5日、彼らは1部リーグで戦うためのライセンスを取得しないことを宣言したのだ。
その理由は「選手を育成するため」であるという。
南華足球隊
「サウス・チャイナは潜在的な才能を育てることを常に目標としてきたが、今のところ我々は香港のスポーツを助けられていない。
昨季以来、我々は青少年を育成するための10年間に渡るプログラムを開始しており、この決定もそれに沿ったものだ。
将来的な成長のための強力な基盤を構築し、もっと強くなってプレミアリーグに戻ることが出来れば嬉しい」
この宣言に対し、元香港代表FWティム・ブレッドベリーは以下のように話し、これは額面通りの話ではないと推測したという。
ティム・ブレッドベリー
「今はちょっと懐疑的である。この決断の裏で何かが起こっているのだろう。
私は、これは悪い経済的状況を改善するため、そして投資家を見つけるための短期的な解決方法なのだと思う。
若い選手を育てるためという事実は、少し煙幕であるように感じている」
南華足球隊には今年から日本人の加藤友介選手が加入していた。12試合で4ゴールという記録を残していたが、突然の事態に巻き込まれることになってしまった。