ーー大学の後輩には後に嶺岸選手をフィリピンに誘った佐藤大介選手(現ホーセンス、フィリピン代表)がいましたが、彼の印象を教えてください。
日本でやるには勿体無いくらい、とにかく個性が強いヤツだなと(笑)。彼は自分の意見を主張ができる人間です。3つ上の先輩に混じって試合に出ても、自分のプレーを自然とアピールできるメンタルが強いプレーヤーでした。
ーー仙台大学にいたころのポジションは?
今と変わらないですけど左のハーフかウイング、たまにFWやったりですね。
ーーその後、嶺岸選手は1年半後にフィリピンへ渡りました。それまでの経緯を教えてください。
正直、サッカーをやめようと思っていたんです。大学を卒業して色々練習参加してましたけど、どこにも引っかからず…。自分がかつて所属していたスポーツ少年団でコーチをしていました。
きっかけは、伊藤壇(元ASポンタ・レステ=東ティモール)さんと大友慧(現JPポルテスFC=フィリピン)さんに出会ったことです。お二人は少年団の監督の知り合いだった関係で、少年団主催のイベントにゲスト参加されていました。僕が日本とフィリピンのハーフということもあり、フィリピンでやらないかと誘われたんです。お二人と出会って日本じゃなくても楽しくサッカーできる環境があることを知り、フィリピンに行こうと決意しました。
なので、お二人との出会いがなかったら今僕はフィリピンにいなかった。日本でやりたくて日本でサッカーチーム探してたんですけど、見つからずサッカーやめようと思っていた人間なので、お2人と出会えて諦めなくて良かったと思います。