ハードな環境の中で芽生えた向上心
ーーQolyが行った佐藤大介選手のインタビュー記事に「彼の紹介を受けて嶺岸選手はグローバルFCに入団された」と紹介されています。フィリピンでしか体験できないこと、新鮮に感じたことはありましたか?
環境ですね。やはり日本の環境はすごく良くて、当たり前に自分たちのピッチがあって。それに比べてフィリピンリーグは日本の大学よりも悪いくらいの環境なので。
グローバルは良い方ですが、その他のクラブはチームドクターがいなかったり、選手にテーピングを巻けないチームもあります。練習時間も1日前に告知されて、準備もままならない状態で行かなきゃいけないだとか。練習場が他チームとダブルブッキングして、トレーニングできなくなることもあります。
そもそもリーグ自体いつ始まるかわからなくて日程がバラバラになったり、リーグ戦で朝7:30キックオフとかありましたからね。誰が見に来るんだって(笑)。昼の2時キックオフの試合とかもありました。2時なんて人工芝の上では気温40度ですよ(笑)!選手側も代表に招集されているのに、時間通りに来ない選手もたまにいます。
ーープロリーグに入って得たものはありますか?成長した部分を教えてください。
伸びたところはたくさんありますが、一番は自信がついたことですね。フィリピンリーグといえども、ブンデスやプレミアを経験した選手が結構います。その中でできれば、自分もトップレベルで出来るんじゃないかという自信が出てきたので。そういう意味では良い環境にいると思います。あとはタフになったことですね。日本じゃありえないことがたくさん起こるので、状況ごとの対応力がついたと思います。