パスが出る前、そして出た後にそれぞれ一度ずつ背後を確認し、槙野が来ないであろう斜め手前にトラップ。
槙野のプレススピードは及第点であったのだが、これはエムレ・モールのプレーが巧みであった。周囲を確認する視野、瞬時の判断、そして吸い付くようなボールコントロールはまさに世界レベルだ。
エムレ・モールがあげた2点目も、槙野を振り切るシーンから始まっていた(00:51から)。
試合後、槙野は対峙したエムレ・モールについて「速かったですね」とコメント。
「2、3回マッチアップでガツンと行けたので、彼もいらだっていたし、自分のほうにペースを持って行けたかと思っていたんですが、さすがは世界と戦う選手でした。やっていて楽しかったですけど、止めないといけない相手だった」と振り返った。
また、ピーター・ボス監督もエムレ・モールについて「彼は素晴らしい才能を持っている。ただ、いつドリブルをするのか、いつパスをするのかを学ぶ必要がある。それを学ばせることが私の重要な役割になるでしょう」と高評価していた。