クリス・カークランド
(2015年にプレストンと契約したが、そのシーズンに愛犬のマックスが死去し、友人もガンで失った。社交的なタイプではない君は、有名人という立場に居心地が悪かった)
「大きな打撃だった。最終的には、外出もしたくなくなった。人々と話したくもない。電話を遮断して、返事もできない。家に帰りたくて仕方がない。
これは悪循環だった。そのスパイラルのなかで自分を得ることは出来ないんだ。
適切な考えを持てなかった。いい方法を見いだせなかった。ベッドから出たくない。いつもやっていたことすらやりたくない。何もしたくない。自分の殻に閉じこもりたかった。
何が起きているのかわからなかった。資料を読めば、これはうつ病だとわかるものだが、私は診断を受けていなかった。その時はね。誰にもこのことを言っていなかったから」
カークランドは今年1月にポート・ヴェイルのGKコーチに就任し、現在はリヴァプールの北にある街オートンに戻っている。
そして自身のGKアカデミーを設立し、娘が所属しているU-11のチームも監督しているという。なお、娘はGKだそう。
クリス・カークランド
(マンチェスターにいる女性の心理士によるカウンセリングが重要だった?)
「彼女は驚異的な働きをしてくれた。最初は少なくとも週に1回は通っていたが、今は2~3週に1回だ。
私は不安で苦しんでいたので、呼吸法などの対処の方法も教えてくれた。それをまだ実践しているよ。
治療は進行中のプロセスだが、私はこれを完了させられると思っているよ」