行ってみるとそこにあったのは、国鉄230形蒸気機関車。
九州最古の駅の一つである鳥栖駅は交通の要所として知られ、かつて隣接地に鳥栖機関区という車両基地も存在していた。
実はベストアメニティスタジアムが建っているのはその鳥栖機関区があった場所。そして268号は鳥栖機関区を最後に廃車された車両で、鳥栖駅とスタジアムの間に静態保存されているのである。
この辺りに天球のヒントがあるはず…。
あった!
このように、普段はあまり気にかけないモニュメントなどいろいろ知ることができる点も謎解きゲームの楽しみの一つだ。スタジアムはサポーターにとってとても大切な場所であり、その歴史を知ることは、鳥栖をホームとするサガンを知ることでもある。
Jクラブが行うイベントとしては非常に有意義だといえるだろう。
そんなこんなで筆者も謎解きゲームを楽しんだのだが、天球の暗号解読でつまずき、結局宝箱を見つけることができなかった…。他の参加者も謎解きにかなり頭をひねらせたようで、宝箱に書かれたキーワードを報告しに来た参加者はその表情に達成感が満ちていた。ちなみに、やはり親子で挑んだ参加者が多かったようだ。
こうしたイベント以外にも、試合当日のスタジアムには“特別”がいっぱい。試合は残念ながら1-2で鳥栖の敗戦に終わったが、観客は結果だけではなく様々なモノ・コトを携えて帰路に着いた。
これが、Jリーグの日常。
なかなか表立って取り上げられることが少ないこうした取り組みについて、Qolyでは今後積極的にお届けしていきたい。