なぜ2部の古巣シーガルズに復帰したのか?
1976年に設立した「横須賀シーガルズFC」は、大野忍や近賀ゆかり、矢野喬子といったドイツW杯優勝メンバーを3人も輩出した小中学年代の育成に長けたクラブだった。
そんなクラブが2013年2月、Jリーグの横浜FCを運営する関連法人である一般社団法人横浜FCスポーツクラブと業務提携を締結。横須賀シーガルズの女子トップチームは、なでしこリーグ入りを目指し「横浜FCシーガルズ」へと名称を変更。2016年からなでしこリーグ2部に昇格し、現在は2部で3年目のシーズンを戦っている。
ちなみに大滝が在籍していた中学時代は逗子の米軍基地で練習をしており、外国人チームとのトレーニングマッチも多かったという。国際的な感覚を持ち始めた原点でもある。
――色んな経験をされて古巣シーガルズへ復帰されました。大滝選手が所属していた中学・高校時代から考えると大きく進化しているチームだと思います。
まず、日本に帰って来るならシーガルズしかない、と考えていました。
以前に私がいた頃には、練習も小学校や中学校でやっていました。今は人工芝のグラウンドができたりして環境が良くなってきています。
でも、トップチームと育成のチームの交流がもうちょっとあっても良いのかな?と思っていて、そういう機会を増やしていきたいと思っています。
――環境面の改善を現役選手が自ら主張することを重要視されていますね。現役復帰を決意されたのは、「現役選手の立場から発信するため」でもあるのですか?
それもありますね!選手たち自身が自ら行動しないと、なかなか変わって来ないのが今の女子サッカーの現状だと思います。
だから、自分たちでできることは自分たちでやっていこうと思います。どういうことができるか?ユースチームと一緒に何かできないか?などもそのひとつで、それは常に考えています。