これまで『カルチョファンタジスタ』を華麗にスルーしていたQoly編集部員
ロシアワールドカップでの日本代表チームの激闘も終わりを迎えたが、今回の日本代表の奮闘をみて、新たにサッカーに興味を持ったビギナーも多いのではないだろうか？
今回は、そんなサッカー熱が収まらない皆さんのために、無料でお手軽に遊べるサッカースマホゲームの紹介をしようと思う。
パズドラ(パズル＆ドラゴンズ)などのスマホゲームを始めとして、様々なヒット作を持つ株式会社ガンホーオンラインエンターテイメントが、『カルチョファンタジスタ』というスマホ向けサッカーゲームをリリースしているのをご存知だろうか？
普段はウイイレ、パワサカ、サカつくなどに熱心なQoly編集部内でも、話題になりながら、実はこれまでカルチョファンタジスタを実際にプレーした者はいなかった。
というのも、Qoly編集部内には硬派なサッカーゲームファンが多く、いわゆる＜萌え＞的な文化への関心度が低いものばかりなのだ。
リリース時のプレスリリースなどを見ても、サッカーとアニメ風のキャラとの組み合わせにピンとくる者はいなかった(むしろ半笑い気味で見ていた)。
しかし、ひょんなことからプレーする機会を得た筆者は、自分の認識を改めることとなった。
「このゲーム、結構面白い…」
最初は実在のサッカー選手を思わせる選手名と絵柄に苦笑していたのだけど、試合が始まればなかなか戦略的で感心させられた。
気づけば、仕事の合間や電車での移動中など、少し時間が空けば『カルチョファンタジスタ』をプレーしている自分がいるのだ。
ということで、『カルチョファンタジスタ』にすっかりハマってしまい、編集部内でも布教活動を開始した筆者が、『カルチョファンタジスタ』のファーストインプレッションを振り返りつつ、その魅力をお伝えできればと思う。
カルチョファンタジスタを無料インストールしてみる
いざインストールしてプレー開始！いきなり登場したアニメ絵に戸惑うおっさん編集者
最初はなんとなくだった。
私が『カルチョファンタジスタ』をインストールしたことに、大したきっかけなど無かった。
休日に自宅にいるときに、暇つぶしになりそうなゲームでもリリースされていないかと、AppStoreで検索していたら目に留まったから、ダウンロードした。ただそれだけだ。
ゲームを起動すると開始されるチュートリアルに出てくるキャラに、私はまずは面食らうこととなった。
美少女キャラである。まずは妻子持ちのおっさん編集者にゆさぶりを掛けてくる。
このあとナビーと名乗る少女はチーム名を問うてくるので、迷わず<FCコリー>というチームを作成した。
実はこのあたりから、私は「これはQolyの記事にできるかもしれない」と思っていたのだが、半ばネタ的な扱いを想定していた。
しかし、そんな私の思惑は良い意味で裏切られていくのである…。
このあと、ゲームはナビーからのチュートリアルを挟んで、チーム編成へと進んでいく。
初回ガチャで登場する選手達の名前にニヤリとさせられる
『カルチョファンタジスタ』では、チュートリアルが終わったタイミングで初回ガチャが行われる。
ここでゲーム開始時のチーム編成が決まるのだが、そこで登場する選手名を見てニヤリとした。
というのも、実在のサッカー選手を基にしたであろう選手名が並んでおり、意外と(というと大変失礼だが)サッカーファンに対する気遣いがしっかりとされているゲームだと感じたからだ。
例えば、あのスーパースターを思わせるポルトガル人FWのクロナ、日本で話題のあの選手を思わせるスペイン人MFのエニスタなどを始めとして、デンマーク人GKのシューマック、フランス人DFデザリーなど、意外と(というと非常に失礼だが)手堅い人選だ。
『カルチョファンタジスタ』には日本人選手も多く存在する。
MFの加賀慎一郎、中口トシなどのスター選手を抑えつつ、オレンジのユニフォームを身にまとった市ヶ谷貴志が登場するあたり、1998年、2002年のワールドカップ直撃世代の筆者にとっては感涙ものである。
ちなみに、この初回ガチャは何度でもやり直し可能なため、いわゆるリセマラを行う必要がない。まずは自分のお気に入りの選手たちをある程度集めてゲームを開始できるため、ユーザーフレンドリーな作りといえる。
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オフザボールの動きとパスの軌道を組み合わせる快感！サッカーの「いい感じの場面」を繰り返し味わえる『ファンタジスタタイム』
このゲームにおいて、試合でユーザーの操作が必要となるのは、『ファンタジスタタイム』と呼ばれる場面だ。
これは、試合中のオフェンス時の「ここぞ」の場面になるとコマンド入力画面に移り、パス・ドリブル・シュートを組み合わせて局面を作っていくというもの。
字で読むと訳がわからないかもしれないが、感覚的にはファミコンやスーファミの『キャプテン翼』にどことなく似ているといえば、おじさん世代には分かりやすいかもしれない。
この『ファンタジスタタイム』がとにかく、快感なのだ。
二手三手先を読んで、人とボールの動きを合わせ、その思い通りにゴールしたときには思わずガッツポーズをしてしまうほど。
現実のサッカーでは、遠藤保仁や柴崎岳などの広い視野を持つ選手を「俯瞰的視野でピッチを見渡せる」などと評することがある。『カルチョファンタジスタ』は、まさにその俯瞰的視野を思う存分に楽しめるゲームともいえるだろう。
また、この爽快感は、本作が名作『カルチョビット』で使用されたエンジンを搭載していることにも起因するだろう。『カルチョビット』のゲーム性に、キャラクターの可愛さを取り入れてとっつきやすくしたのが、『カルチョファンタジスタ』だ。
柴崎岳のようなスルーパスを自分の手で
先日のワールドカップ決勝トーナメントの日本代表VSベルギー代表で、原口元気の得点をアシストした柴崎岳のスルーパスに感動した方も多いと思うが、あのようなプレーを自分の手でスマホで体験できる、というと伝わりやすいだろうか？
操作性はシンプルで、難易度も決して高くないのだが、ライトな感覚で遊ぶスマホゲームとしては、適切な難易度設定だろう。ウイイレやFIFAは操作が複雑でとっつきにくい、と思っている方にとっても遊びやすいゲームといえる。
ファミ通さんのプレイ動画も合わせて確認してみてほしい
他人のふんどしで相撲を取るようで恐縮だが、下記、ファミ通appさんのプレイ動画を見れば、筆者の余計な説明などいらず、ご理解いただけるはずなので一度ご覧いただきたい。
『カルチョファンタジスタ』は「シンプルな操作性」「手軽に得られる快感」「何度繰り返しても飽きない中毒性」と、スマホゲームに必要な点を兼ね備えたゲームだと言える。
- 最近のコンシューマーゲームは操作が複雑すぎて難しい。
- スマホゲーはゲーム性がないから苦手。
と思っているおじさんゲーマーにも自信を持っておすすめしたい。
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コアなサッカーフリークからすれば、気になってしまう点もある。
キャラの見た目や設定とモデルであろう選手との接点がない
例えば、ブラジル出身のアドリアーナは秘書という非常に優等生風の設定であるが、もしもアドリアーナのモデルが、素行不良の多かったあの選手であれば、この設定はミスマッチだろう。『カルチョファンタジスタ』においては、基本的に現実のサッカー選手の性格はキャラ設定にはほぼ反映されていないのだ。
ただ、このミスマッチが大いに笑える点でもあるので、個人的には、いい意味でのアバウトさを肯定的に捉えたい。
各選手に設定された国旗が<出身>か<所属リーグ>か統一されていない
前述したアドリアーナのステータス画面にはブラジル国旗が表示されるが、加賀慎一郎には日の丸でなくドイツ国旗が表示されたり、あの選手を思わせるエザールはイングランド国旗になっていたり。このあたりの「国旗が出身国を表すのか所属リーグを表すのか」というルールの統一感のなさは、サッカーファンからしたら、いちいち気になるノイズになる。
ちなみに、加賀慎一郎の適正ポジションがDMFとなっているが、この手のポジションのミスマッチもそこそこ見受けられる。こちらもサッカーファンからすれば気になる点だ。
今後のアップデートでの改善を希望したい。
ちなみに、Qolyではゲームのデータ制作に携わった実績があるので、ガンホー関係者様がこの記事を見ることがあれば、ぜひご連絡いただきたい。
サッカービギナー・サッカーフリークのどちらにもおすすめできるカルチョファンタジスタ
ということで、今回はガンホーからリリースされたスマホゲーム『カルチョファンタジスタ』についてのレビュー記事をお届けした。
そのポップな見た目とは裏腹に、無料で遊べるサッカーゲームとして非常に高い完成度を誇るこのゲームを、皆さんにぜひ試していただきたい。
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hatena
