シェイ・オジョ(Sheyi Ojo)

1997年6月1日生まれ(21歳)
ポジション:RWG/LWG
抜擢の期待度:★★★☆☆

新シーズンのリヴァプールにおいて「試合にさえ出られれば、最も違いを見せられる存在」と筆者がとりわけ注視しているのが、このシェイ・オジョだ。

2011年にMKドンズからリヴァプールのアカデミーに移った後、ブレンダン・ロジャーズ政権下ではトップチームでの出場機会も与えられた逸材であり、このクラブを愛するものであれば「何を今更…」という感はあるかもしれない。

しかし、その後、ウォルバ―ハンプトン、フラムで経験と実績を重ねた彼は、今や改めて期待を注ぐべき存在へとスケールアップを果たしている。

ストライドの大きなドリブルを特長とするウィンガーだが、カットインからのシュートも強烈(利き足は左足だが、右足も使いこなせる)で、そのパワーは相手守備ブロックを十分に脅かすレベル。ステレオタイプのウィングタイプではなく、ドリブルで中央エリアに進入して、攻撃の組み立てにも関与できる点も非常に面白い特性だ。

さらにそれだけではなく、対カウンターにおいてはきっちりと要所を抑えた守備を行える点も触れておくべき良ポイント。リヴァプールが信奉する「高速トランジション」のスタイルにも適応できるこの素養は彼の成功を大いに助けることだろう。

サラー、マネの“アンストッパブルズ”はもちろんのこと、新たにシャキリが加わったリヴァプールのウィング陣は厚みを増した。そして、このウィングポジションは、スターリッジやオリジを起用する選択肢も残されており、さらなる覚醒を目論む俊英ウッドバーンやレンタルバックのマルコヴィッチらの存在も忘れてはならない。

だが、「選手のタレント性を信じ、年齢やステータスを関係なく積極的に登用する」のがユルゲン・クロップの流儀だ。

そして、オジョにはドイツ人指揮官の心を揺さぶり、高いハードルを超えられるだけの可能性がある。

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