「61%、62%、61%」

 この数字は、ベティスが直近の3試合で記録したポゼッション率だ。

左からコパ・デル・レイ準々決勝エスパニョール戦(2ndレグ)、リーガ第21節アスレティック・ビルバオ戦、コパ・デル・レイ準々決勝エスパニョール戦(1stレグ)での記録である。

2年目を迎えたキケ・セティエン監督が標榜するのは、徹底的にパスをつなぎ、自分たちがゲームを支配するポゼッションサッカーだ。冒頭の数字からも、指揮官の理想がピッチ上で体現されていると言えるだろう。

コパ・デル・レイではベスト4進出を決め、ヨーロッパリーグ(以下EL)でもベスト32入りを果たしたベティス。リーグ戦では6位(22節終了時点)と、ここからの成績次第では、ELまたはチャンピオンズリーグ出場権獲得も十分見えてくる。

直近のアトレティコ・マドリー戦では強豪相手に1-0の勝利を挙げた。

今回の当コラムでは、ポゼッションサッカーを貫き独自路線を歩むベティスにフォーカスを当て、チームを支えるキーマンや抱える課題について述べていきたい。