終わってみれば、ポジティブな1年だった。

昨季の14位から10位とランクアップを遂げた水戸ホーリーホック。序盤戦には首位に立つなど、わずか時間ではあったが夢を見させてもくれた。

しかし思い返せば、開幕前は不安が尽きなかった。

笠原昂史(大宮アルディージャ)、内田航平(徳島ヴォルティス)、佐藤和弘(ヴァンフォーレ甲府)、湯澤洋介(京都サンガ)、前田大然(松本山雅)、林陵平(東京ヴェルディ)ら主力が退団。更に、新監督に迎えた長谷部茂利氏は、シーズンの最初から指揮を執るのがキャリア初であり、手腕はほぼ未知数だった。これらの逆境を跳ね除けての10位なのだ。この結果は称賛されて然るべきだろう。

今回の当コラムでは、そんな水戸の今季をプレイバック。

ポジションごと(公式サイトに登録されたポジションではなく、実際に起用されたポジションでカウント)に活躍度合いやトピックを振り返っていきたい。なお、基本フォーメーションと主なメンバーは下記の図の通りだ。

水戸ホーリーホック、2018年

■GK/熾烈な争いを制したのは…

昨季までの正守護神・笠原が大宮へ移籍し、守護神争いが注目の的となったゴールキーパー。

開幕前は大ベテランの本間幸司と笠原と入れ替わる形で加入した松井謙弥の熾烈な争いが予想されたが、最終的に松井が定位置を掴んだ。

また、市立船橋高から加入したルーキーの長谷川凌も抜擢を受けリーグ戦2試合に出場。そのままポジションを奪うには至らなかったが、今後の水戸を背負う逸材であるのは間違いない。本間と松井から技術を盗み、来季以降の飛躍に期待したい。