『Maisfutebol』は26日、「ウクライナ代表チームで出場したFWジュニオール・モラエスは、登録不可能であった可能性がある」と報じた。
今回のインターナショナルマッチデーで初めてウクライナ代表に招集されたシャフタール・ドネツクのFWジュニオール・モラエス。
彼は1987年生まれの31歳で、ブラジル出身のストライカー。2012年にウクライナへやってきてから、メタルルグ・ドネツク、ディナモ・キエフ、シャフタール・ドネツクでプレーしてきた。
そしてポルトガル戦、そしてルクセンブルク戦で出場。ウクライナ代表としての初キャップを獲得している。
しかし記事によれば、このジュニオール・モラエスにはブラジル以外の代表でプレーする資格がない可能性があるという。
まず、FIFAの規定においては国籍を持っている国以外でプレーするためにはいくつかの条件をクリアする必要がある。
- その国で生まれている
- その国で生まれた親がいる
- その国で生まれた祖母、祖父がいる
- 18歳以降に5年間その国で継続的に居住した経験がある
これらのいずれかを満たさなければ帰化は許されない。
ジュニオール・モラエスがウクライナに来たのは2012年であるため一見クリアしているように見えるが、その間に中国の天津泰達で半年間プレーしていたという履歴がある。
そのため連続した居住経験という点では4年8ヶ月しかなく、FIFAの規定を満たしているのかどうかが不透明である。
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同じケースのアンドリュー・デュランテ(オーストラリア→ニュージーランド)の場合、3ヶ月間のローン移籍だったことが考慮され、帰化が認められている。
果たしてジュニオール・モラエスについてはどのように裁定が下るのか…。なお、もしこれが違反と認められれば、ポルトガル戦(0-0)とルクセンブルク戦(2-1で勝利)の結果は0-3の敗北扱いとなる。