栗山 直樹

「強いチームは良い守備をする。守備からチームを作りたい」

木山監督の思いが成就するように、今季は失点11と22チーム中2位タイ(もう1クラブは柏)の堅守を見せている。

そんな山形で3バックの中央に立つDF栗山直樹は、まさに難攻不落のラインの要だ。

プロ入り前から負傷に苦しみ、山形に入団するまで各シーズン1桁台の試合出場数だった。昨季は菅沼の移籍によりレギュラーに抜擢され、自己最多の36試合に出場。シーズン始めは判断ミスなどが散見されたものの、次第に安定していった。

力強い空中戦、素早いシュートブロックなど今の山形になくてはならない存在へと成長した。

カバーリングがうまく、サイドアタックに強いDF松本怜大と、推進力のある攻撃参加に強靱なフィジカルを持つ若手DF熊本雄太のトリオが堅守を形成している。息の合った連係守備は、J2屈指のレベルだろう。

ちなみに栗山は謙虚でファンサービスも丁寧。本当にナイスガイだと思う(筆者談)。