この夏の移籍を明言したアトレティコ・マドリーのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン。
5日、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は獲得に向けた会談が行われたことを明かした。
『Marca』などによれば、「昨日、我々は初めて会談を持った。(移籍が)起こりうるかを聞いた。関心があるから会った。私は会談にはいなかったので、何も説明できない」などと述べたという。
そうした中、アトレティコ側は公式声明を発表。バルサとグリーズマンに対する不満を露わにした。
グリーズマンに設定されていたリリース条項は2億ユーロ(243億円)だったが、今年7月1日に1.2億ユーロ(146億円)に下がった。実はバルサとグリーズマン側はそれ以前にすでに合意していたようだ。公式声明の一部を抜粋する。
アトレティコ・マドリー
「5月14日にグリーズマンはシーズン後に退団する決断を知らせてきた。
その後、バルサと彼は3月の時点で合意に達していたことが分かった。
しかも、それはユヴェントスとのUEFAチャンピオンズリーグの2ndレグの数日後だった。彼らは2月中旬から交渉していた。
バルトメウ会長が触れたように、会談があったのは事実だ。
バルサのオスカル・グラウCEOは、支払いを7月1日以降に延期したい意思を示した。
当然、アトレティコの返答はネガティブなものだ。バルセロナも選手(グリーズマン)もアトレティコとファンたちへの敬意を欠いていると理解している」
チームが大事なCLを戦っていた時期に交渉を行っていたうえ、3月時点で合意していたにもかかわらず、リリース条項額が減額されてからの移籍金支払いを求めてきたことに強い不満を感じているようだ。
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『Marca』によれば、アトレティコは違法な接触として、バルサを訴える構えも見せているとも。