かつて西澤明訓や中田英寿、宮市亮らが所属したことで知られるボルトン・ワンダラーズ。
サム・アラダイス監督が率いていたころにはUEFAカップに出場したこともあり、一時期はプレミアリーグに定着していた。
しかしこの数年は深刻な財政的問題に直面しており、昨季は2部で23位となり降格。最終節のブレントフォード戦は選手が給与未払いでストライキを起こしたために開催すらできなかった。
そして今季も3部のスタートから勝点マイナス12という致命的な罰則を受けており、選手もほぼユースの人員のみで構成されている状況だ。
そのためここまで行われてきた公式戦4試合では1分け3敗で、2得点12失点とかなり厳しい成績となっている。
若い選手には厳しいハードスケジュールが続いたことで、21日に行われる予定であったドンカスター・ローヴァーズとの試合も延期されることに。
さらに、今回チームを長く支えてきたフィル・パーキンソン監督以下スタッフも22日に辞任することが決まったという。
Phil and Steve, thanks for the memories!#BWFC 🐘🏰 pic.twitter.com/3XX0w1k6lO
— Bolton Wanderers FC (@OfficialBWFC) August 22, 2019
本来はリーグ側が何らかの制裁を下す状況だが、罰金処分や勝点剥奪はすでに今のボルトンには大して意味がなく、現実的に打つ手がない立場となっているそうだ。
同じ3部のベリーFCはすでに今季の試合を開催できる状況になく、24日までに改善の見込みがなければリーグから追放される可能性が高くなっている。
トップリーグは何十億円の資金を湯水の如く使える状況にあるが、その裏で下部リーグには経営に苦しんでいるクラブも多くなっているようだ。
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