世界有数の国際都市である香港で政治的な混乱が続いている。
犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを認める「逃亡犯条例」の改正案に市民が反発し、学生を主体とした大規模なデモに発展した。
そんななかサッカー香港代表は5~10日にかけて2022年カタールW杯アジア2次予選で2試合を戦ったのだが、ホームで開催されたイラン戦でこんな出来事があった。
香港の国歌が流れた際、大ブーイングが発生したのだ。
ご存知の通り、香港は1997年に英国から中国に返還された。以来、一国二制度ではあるものの統治しているのは中国(共産党)であり、国際大会などの際には中国本土の国歌が流れることになっている。
ただ観衆の反応はご覧の通り。上記の「逃亡犯条例」改正案については撤回されることが伝えられたが、デモを力ずくで抑えようとした中国当局に対して香港市民の反感はかなり高まっているようだ。
映像には、スタジアムの周辺で「私たちは香港だ」「自由のために戦う」などとコールするサポーターの姿も映されていた。
なお、香港はカンボジアに敵地で1-1と引き分け、このイラン戦は0-2で敗れている。