グラスゴー・レンジャーズは18日、「元オランダ代表DFフェルナンド・リクセンが死去した」と公式発表した。
Rangers is deeply saddened to announce that former player Fernando Ricksen passed away this morning following his battle with motor neurone disease.
— Rangers Football Club (@RangersFC) September 18, 2019
フェルナンド・リクセンは1976年生まれで、享年43歳。フォルトゥナ・シッタートとAZでプレーした後に国外で移籍し、グラスゴー・レンジャーズ、ゼニト・サンクトペテルブルクで活躍した右サイドの選手であった。
大きなコンペティションへの出場経験こそないものの、オランダ代表では2000~2003年に12試合でプレーしている。
2013年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)に罹っていることを告白し、長きに渡って闘病生活を送っていた。
それ以降はALS治療研究を支援するためのチャリティ活動などを行ってきたが、今年はかなり病状が悪化しており、6月には自ら「死が近い」と告白。最後の会合になるとファンに伝えていた。
With a heavy heart I post this lets make this a special night for Fernando pic.twitter.com/C8octfW8NU
— Ricksen my friend/pauline (@broxi63) June 9, 2019
慈善活動によって100万ポンド以上の研究資金を集めたリックセンであったが、最終的には病気に打ち勝つことはできず…エアドリーという街にあるホスピスで亡くなったとのこと。
筋萎縮性側索硬化症は、運動を司る神経の命令が伝わらなくなる病気であり、体の様々な筋肉が段階的に衰えていくという症状を示す。
およそ10万人に1~2.5人が罹患する稀な病気で、原因についてはまだ不明。根治治療が不可能な難病であり、最後には呼吸筋が働くなることによる呼吸不全で死去に至るものだ。