17日、自身が新型コロナウイルスの検査で陽性となったことを発表した日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長。

田嶋氏はその当日に声明を出し、「この疾病と向かい合う事でこの新型コロナウイルスに対する偏見を無くしたりする事に貢献できればと思います。この疾病の様々な研究に協力し、戻ってきます」と語っていた。

その言葉通り、本日20日からJFAの公式サイトで『田嶋会長便り』という連載がスタートしている。

田嶋会長はその中で、自身の現在の体調や治療の様子を綴りつつ、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長から電話があったことを報告。お見舞いのメッセージとともに、オリンピックに関して質問を受けたという。

サッカーに関していうと、先日FIFAのインファンティーノ会長から電話があり、お見舞いのメッセージをいただきました。その際、オリンピックについて質問がありました。

日本サッカー協会、FIFAカウンシルの立場で、今、変更を決めることはできない。予定通り開催したいと申し上げました。延期などの措置については一切触れませんでした。ユーロ、コパアメリカなど既に開催日程を変更している大会もありますが、実際、オリンピックのサッカーは23歳以下の大会であることから、技術的に難しい面があることも認めなければなりません。

どちらにしても今の意見としてはこの答えしかありません。

FIFAは18日、今年開催予定だったEUROとコパ・アメリカの1年延期を承認するとともに、2021年夏に中国で開催予定だった“新クラブワールドカップ”の延期も発表。そうなると当然、延期や中止が噂される東京オリンピック・パラリンピックの現状は気になるところだ。

田嶋氏はFIFAのカウンシルメンバー(理事)であるとともに、日本オリンピック委員会(JOC)副会長や東京五輪組織委員会理事など国内の要職も務めており、インファンティーノ会長は五輪の情報を少しでも得たかったに違いない。

なお、『田嶋会長便り』のvol.1は以下のように締めくくられている。

この事態が1日も早く収束し、日本でも世界のどこでもサッカーが自由にできる日を楽しみにしています。私も早く回復して、そのために力を尽くしたいと思います。お目にかかった皆様に感染がないことを心より祈っております。みなさまも、手洗いを励行し、どうかお身体に気をつけてお過ごしください。

田嶋氏の1日も早い回復を祈りつつ、連載とともに東京五輪のほうの行方も見守っていきたい。

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