かつてローマで大ブレイクを果たし、新世代のファンタジスタと期待されたアントニオ・カッサーノ。2004年のチャンピオンズリーグでは「銀河系軍団」と言われていたレアル・マドリー相手にこんなゴールも決めた。
⚽ 3' Daniele De Rossi
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) September 28, 2018
⚽ 21' Antonio Cassano
⚽ 39' Raúl González
⚽ 53' Luís Figo
⚽ 72' Raúl González
⚽ 79' Roberto Carlos #OnThisDay in 2004, Real Madrid completed a stunning comeback at the Bernabéu against Roma 💪#UCL @realmadriden pic.twitter.com/QMIZkC6qIN
しかし、2006年にそのレアル・マドリーへと移籍した後は調子を落とし、問題児としても多くのトラブルを起こすことに。
現在はメディアで活躍している彼は『Sky』で以下のように話し、自分の才能を上手く生かせなかったと後悔したという。
アントニオ・カッサーノ
「オレはそのすべてを投げ捨てた近年最高のタレントだった。本当に自分を台無しにした。練習を好まず、誰に対しても噛み付き、朝から晩まで衝突していた。『ルールに従わない天才』はその程度の存在で、何度も限度を超えていた。
子供が生まれれば人は変わる。オレはもう変わった。それはなにより妻のおかげだ。彼女がそばにいてくれることを誇りに思う。
最大の後悔は、ジネディーヌ・ジダンやロナウドのような選手とともに歴史上最大のクラブでプレーする機会を最大限に生かさなかったことだ。大きなチャンスを投げ捨てた。
ルイス・フィーゴとマイケル・オーウェンの置き換えとして効果的だったから、オレは良かった。だがその一方で次々に災難を引き起こした。
そしてファビオ・カペッロがやってきた。オレはトレーニングで16kg体重を落とし、3試合で2ゴールを決めた。しかし4試合目でベンチに置かれた。
オレはそこで自分を見失い、カペッロに失礼なことをし、結果として追い出された。
それでも彼は再びチャンスは与えてくれた。多くのことをオレのためにやってくれたが、その見返りに大したことをやらなかった」
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ローマ時代の恩師ファビオ・カペッロとマドリーで再会したあとも、指揮官とは衝突を繰り返したとか。たとえ天才であっても、規律を失えば才能は失われてしまう…カッサーノも今になってそう感じているのかもしれない。