モイーズ・キーン
エヴァートン所属
最後のXファクター候補は、最も決めるに容易い選択であった。ユヴェントスで巨大な才能の片鱗を見せた男はここまで、イングランドの生活に馴染んでいるようには見えない。
だが、トラブルメーカーとして表に出てしまうこともあるキャラクターにとって、同郷の名将カルロ・アンチェロッティの就任は間違いなく追い風である。
恵まれた身体能力と、ストライカーに必要な狡猾さも兼ね備えたヨーロッパ屈指のスター候補は今、キャリアひとつめの岐路に立たされている。と同時にこれは、アンチェロッティ自身にとってもテストであると私は感じる。
多くのタイトルを獲得した名将であるが、私の意見では若手育成のイメージがそれほどない(無論カカをはじめ、皆無という訳ではないが)。この2人が、更なる進化を遂げる事は、エヴァートンの順位を上げ、プレミアリーグの終盤戦に大きなギャップと旋風を生む可能性すらあると私は感じている。
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以上、至極個人的な意見ではあったが、皆々様はいかがお考えであろうか。
シーズン終了時(まずは無事終了できる事を祈る)、これらが全くの愚見でったと判明しても、私は「予測不能なフットボールの真髄に触れた」とでも思うことにしよう。
そして、4年前と大して変わらぬ文章力に絶望感を覚えつつも、今宵のフットボールとの再会に胸を躍らせながら、ホイッスルを待つことにする。