7月4日、ついに再開した明治安田生命J1リーグ。

タイトル奪還を目指す川崎フロンターレはホームで鹿島アントラーズと対戦。無観客のリモートマッチで行われた一戦は、2-1で川崎の勝利に終わった。

開幕戦に続き先発出場した登里享平は、高卒で入団して以降フロンターレ一筋でキャリアを築いてきた29歳だ。

近年は主にサイドバックとして出場し、テクニシャン揃いのチームを陰から支えている。

そんな今年プロ12年目を迎えた登里に、コロナ禍で感じたことや今年チームが取り組んでいるサッカー、新たな“相棒”などについて聞いた。

日常の変化、ピッチでの進化

――今年、プロ12年目のシーズンを迎えました。開幕してすぐ中断となってしまいましたが、それを聞いたときは率直にどのように感じましたか?

体を仕上げてきた分すごくもったいない感じはありましたけど、当初はすぐ再開されるかなとも思っていて。ただそこから再開の見通しが徐々に立たなくなっていき、気持ちの浮き沈みというかモチベーションのコントロールに関しては難しい部分がありました。

――緊急事態宣言が出てからはどんな生活をしていましたか?

外出はもちろん、第三者との接触や家に入ってもらうことダメだったので、毎朝の検温などをしっかりやりながらずっと家で過ごしていました。

家族全員でこれだけ家にいることはこれまでなかったので、子供が退屈しないよう工夫しながら一緒に遊んだりしていましたね。