私は、誰かが間違ったやり方でぶつかってきたから選手としてのキャリアを失い、命すら失いそうになった。その際にはうまく腕が使われていなかったんだ。
子供の頃、腕を使ってジャンプして身を守るように教えられた。そして、腕は自然な位置にあり、体から離れた場所に当たればハンドになった。
私が恐れているのは選手の安全なんだよ。腕を全く使わず、頭で先んじていこうとする選手が出るだろう。それはサッカーというゲームにとって良くない。悪影響を及ぼしている。
ルールもテクノロジーもゲームを助けるためにあるものだ。私は自分の経験からそのようなことに少し敏感だ。
このハンドルールがあることによって、ディフェンスもアタッカーもヘディングのテクニックを変えるだろう。それが最終的には危険な衝突を増やし、選手を危険に晒す。そんなものは見たくない」
ケイヒルと衝突したあと、「頭を触ったら骨がなかった」というメイソン。一時は顎を動かすことすらもできず、頭に14枚の金属板と42本のクリップを埋め込まざるを得なくなったという。
【関連記事】走馬灯を見た…メイソン、頭蓋骨骨折からの過酷な8ヶ月を激白
「もう一度歩くことができるかどうか」を不安に思うほどの怪我を経験しただけあって、頭部の衝突が増えそうなルールには危機感を覚えているようだ。