――帰宅したあと、息子さんは何と言っていました?

「おめでとう。パフォーマンス良かったよ」と褒められました。

彼からは毎試合「得点しろ」と命令されていて、達成しないと怒られます(笑)。ホームゲームは毎試合、雨でも寒くてもスタジアムで観ていますし、なにより彼はサッカーが大好きで、父親である私を一つのお手本としてくれています。

私は彼を失望させないよう、「いいお手本になれるように」という強い気持ちでいつもピッチに入っています。

――エヴェラウド選手のプレーを見ていると、実際クリスティアーノ・ロナウドに似ている部分があるようにも感じます。エヴェラウド選手自身はクリスティアーノ・ロナウドという選手をどのように見ていますか?

彼は自分がどれくらいの影響力を持っているのか、もちろんある程度は把握していると思うのですがそのすべてを把握しているわけではないと思います。

子供から若い選手、あるいは経験を積んでいる選手であっても、プロフェッショナルなアスリートとはどうあるべきなのかを示しています。献身的に練習に取り組み、試合で全身全霊をかける。私自身も彼をお手本としています。

それらを示して彼は成功を手にしていますし、今後も継続していけばさらに多くの成功を手にするでしょう。素晴らしいプロフェッショナルだというのが私の正直な感想です。

――広島戦でのゴールの際はザーゴ監督の喜ぶ姿も印象的でした。ザーゴ監督とは普段どのようなことを話していますか?

練習で修正してほしいことや、試合の中で起きたことを話して今後の試合でこうしてほしいとか次の試合ではこういう狙いがあるといったことです。お互いプロ同士の付き合いだけですね。

――エヴェラウド選手のプレーは、清水エスパルス戦のゴールなどを見ても、フットサルの匂いを感じます。ブラジルではフットサルもプレーしていたのですか?

もともと私は10歳から15歳までフットサルをやっていました。途中からサッカーとフットサルの両方を練習するようになり、15歳以降サッカーに専念したんです。今はオフに友人たちと楽しむ程度ですが、フットサルのタッチは身体に沁み込んでいますね。

――10代のころ本格的にフットサルに取り組むことのメリットはサッカー選手になってから感じていますか?

選手の技術を育成する上では重要な意味を持つのではないかと思います。なぜかというと、フットサルはスピーディな展開が多く、細かいタッチや速いタッチ、速いフィニッシュが求められます。俊敏性や判断力が求められる競技なので、選手の育成面において有効だと感じています。

※決定機をなかなかものにできなかった第16節の清水戦、先制点を生み出したのはエヴェラウドのアイデアと技術だった(動画23秒から)。次節、ホームでの清水戦でも予想外のプレーでスタジアムを沸かせてくれるかもしれない。