ジョン・オシェイ
まさに近年のマンチェスター・ユナイテッドにおける「ミスター・ユーティリティ」である。彼は実はスクランブルの状況を含めればトップチームですべてのポジションを任されたという珍しい選手だ。
彼はクラブの忠実なサーヴァントであり、監督から求められたことはおおよそなんでもこなした。だからこそ、彼の強みはなにかということを言いづらい選手でもあった。
それがおそらく12年間ユナイテッドで献身的にプレーしながら過小評価された理由でもあるだろう。また晩年には怪我にも悩まされ、移籍したサンダーランドでは不本意なプレーに終わった。しかしそれでも、ユナイテッドで味わった数々の栄光に影がかかるわけではない。