今季イタリア・セリエBで8ゴール9アシストを決めているレッチェのFWマルコ・マンコースは、3月に癌を除去するための手術を受けたことを明らかにした。
2016年からレッチェでプレーする彼は今季昇格争いに絡むチームの原動力となってきたが、3月に虫垂炎の手術を受けて離脱したとクラブから発表された。
ところが今回マンコース自身がSNSで「あれは虫垂炎ではなかった」と発表。なんと癌の手術であったものの、周りの人に伝える勇気がなかったために嘘をついたという。
マルコ・マンコース
「3月26日に手術を受けた。腫瘍のためだ。これまで考えたこともない世界を見てきたよ。愛する人の目に恐怖が浮かんでいた。
妻はこの夏、同じ病気で父親を亡くしていた。私も同じように娘の成長を見られなくなるのではないかと恐れた。
だから僕はイタリアで最も素晴らしい病院で検査を受けた。その時僕の周りにいた人々は、まだ生きているのだろうか…。
あの待合室では、弁護士も、サッカー選手も、大統領も、労働者も一切関係ない。全く同じように、コントロールできないなにかと戦っていた。
医者は『シーズンは絶望だ』と言っていた。来季について考えなければならなくなり、2週間後にトレーニンググラウンドで走り始めた。
1ヶ月後には化学療法が必要かどうかを確認するために病院へ戻る予定だったが、世界で最も好きなものであるサッカーをしたいので、まだ行っていない。今季の終わりまで様子を見る。
あのときは準備ができていなかったんだ。自分の状態について嘘をついてしまった方々に謝罪する。手術の日からずっと、自分自身や僕のそばにいる人々を更に誇りに思っている」
マンコースは4月の後半に無事ピッチへと復帰し、5/1のチッタデッラ戦と4日のモンツァ戦に途中出場している。
レッチェは現在残り2試合を残して4位。セリエA昇格に向けたプレーオフへの出場権獲得はすでに決まっており、今後の結果によってはまだストレートインとなる2位への浮上も可能な状態となっている。