先日行われたデンマーク対フィンランドの試合中に倒れ、一時は心臓が停止した状況になったクリスティアン・エリクセン。
病院に運ばれたあとは意識を取り戻し、安定した状況で順調に回復を見せていると伝えられている。
そして今回デンマークサッカー協会が確認したところによれば、エリクセンは「埋込み型除細動器を装着することに同意した」とのこと。
埋込み型除細動器は通称「ICD」と言われ、潜在的に危険性がある心臓の鼓動を感知した際に電気パルスを送り、そのリズムを調整するというもの。
心臓の近くにある鎖骨の下に埋め込む小さなデバイスで、今後エリクセンは手術で装着を行う予定だという。
なお、この埋込み型除細動器をつけていることで知られるのがアヤックスのオランダ代表DFダレイ・ブリント。
彼は2019年末に不整脈を起こしてしまったあとで埋込み型除細動器を装着しており、注意しながら現役生活を続けている。
昨年の夏に行われたプレシーズンマッチではその影響もあってかピッチ上で倒れてしまったが、幸いにも重大な問題には発展しなかった。
エリクセンについてはまだ現在のところサッカーを続けられるかどうかは不明で、医師は「心停止を引き起こした原因が不明な場合、再び起こる可能性は否定できない」として引退を推奨する方針を示しているそうだ。