水曜日に行われたEURO2020の準決勝、イングランド対デンマークは2-1という結果で終了した。
1-1とどちらも譲らぬままで延長戦に突入したが、その後ラヒーム・スターリングがPKを奪取し、ハリー・ケインが決勝点を奪取。地元ウェンブリーでファイナルへの切符を手に入れた。
【動画】スターリングのドリブルでペナルティキックを獲得したイングランド。ハリー・ケインがそれを決めた
しかし、PKに繋がったファウルについては論争があり、スターリングは接触なしに倒れているのではないかとも考えられている。
かつてリヴァプールで長くプレーしたドイツ代表MFディートマー・ハマンは、『RTE』に対して以下のように話したという。
ディートマー・ハマン
「スターリングのダイブはスキャンダラスなものだと思う。
イングランドが優勢に試合を進めていたのは明らかであるが、彼らがペナルティキックを獲得したのは露骨なダイビングだ。
これはサッカーの精神に反するものだよ。イングランドは常にフェアプレーの本場であり、倒れないことを誇りにしてきた。
スターリングはおそらくタックルが来ると思っていたのだろう。なので彼を殊更責めるつもりはない。メーレはそこに届かないと思ってタックルをしなかった。そして接触はなかった。
VARは、これらの決定を修正し、審判による露骨なエラーを変えるために持ち込まれたものだ。
これは明らかに露骨な間違いだ。そしてEUROの準決勝だ。デンマーク代表を気の毒に思うよ」
また、アーセナルで長く指揮したアーセン・ヴェンゲル氏も『BeIN Sports』での解説でこのように話していたとのこと。
アーセン・ヴェンゲル
「ペナルティキックではない。そのような瞬間に、なぜVARがレフェリーに助言をしなかったのか理解できないよ。
あのような場面では、審判がペナルティキックであると絶対に確信していることが重要だ。決断を下すまでには十分な明確さがなかった。
少なくともオンフィールドレビューをすべきだった。VARからの要請がなかった理由はわからないよ」