――それではさっそく、21節のサガン鳥栖戦でのゴールパフォーマンスの話を!まずはゴールシーンを振り返っていただけますか?柏好文選手とのパス交換からのフィニッシュでした。

サンフレッチェに来てから、時間が経つにつれて柏選手もそうですが他の選手とも良い関係性が築けるようになってきました。トライアングルのポジションをしっかりと作ってプレーできています。

自分がやりたいプレー、ブラジルでやっていたプレーもそうですが、横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督(当時)から昨季言われたプレーとして、できるだけ味方と近い距離を保ち、そこで相手を惑わすようなワンツーなどをやりたい、というのが自分の頭の中にはあります。あの場面はそれが表現できたのではないかと思います。

柏選手は自分のことを本当によく分かってくれているので、あの時は柏選手が見えて、まずは彼に預けようと考えました。そうしたら柏選手も自分の動きを見ながら相手を引き付けるドリブルをしてくれて、最後は自分に任せてくれました。そうやって生まれたプレーです(動画3分9秒~)。

――高い位置でボールを奪ってからの見事なゴールでした。そして、ゴールパフォーマンスです。あれは、あの試合を最後にスイスのクラブへ移籍する川辺駿選手に向けたもので合っていますよね?

仰る通り、川辺選手に向けたゴールパフォーマンスでした。

サンフレッチェへ移籍してきて、川辺選手と一緒にプレーし、本当に素晴らしい選手だと感じていました。あの試合の後、ヨーロッパへ行くことが決まっていた中で、何か形にしたいという思いが自分の中にありました。

はじめは、駿(ハヤオ)の頭文字である“H”で何かできないかと思ったのですがなかなか難しかったので、とっさに彼の背番号である“8”を横向きではありましたが作りました。