新型コロナウイルスの影響によって長らく観客動員に大きな足かせがかけられていたサッカー界。しかしこのところはようやくその制限が解除されつつある。
その基盤となっているのはワクチンの普及であり、その接種が広まることによって入場の制限を撤廃することが可能になっている。
『Bild』によれば、ドイツ・ブンデスリーガのCEOを務めているクリスティアン・ザイフェルトが、「94%の選手とスタッフが接種を終えた」と発表したとのこと。
クリスティアン・ザイフェルト
「これは彼らが金を稼ぐ仕事なのだ。予防接種を受けないということは、私には全く理解できないものだ。
新型コロナウイルスワクチンの接種はかなり良い状況にある。危機に瀕しているものがたくさんあるなかで、これは理に適っている」
ブンデスリーガの18クラブのトップチームに所属している選手、スタッフの94%がすでに2回のワクチン接種を終えているとのこと。
さらにヘルタ・ベルリンなどでは「ワクチン接種を拒否する選手は、週2回のPCR検査を自費で義務付ける」という方針を示しており、ドイツでは予防がかなり進んでいるようだ。
10月23日からブンデスリーガでは観客の入場数制限が撤廃される予定となっており、ワクチン接種や陰性の証明を提出することでサポーターは自由に観戦することが可能になる。
一方、イングランド・プレミアリーグではこのところ「ワクチンの接種が進んでいない」として問題になっている。
選手の半分以上がワクチンを接種したクラブはリヴァプールやウォルヴァーハンプトンなど7つに過ぎず、4分の1の選手がいわゆる「反ワクチン派」であると伝えられている。
その理由は選手の間で「クリスティアン・エリクセンはワクチン接種によって心停止を起こした」「心筋炎に苦しむ可能性が高い」という噂が流れているためであるとのこと。
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イングランド代表でも今回のメンバーのうち5名が未接種。タミー・エイブラハムは「もう接種した」と話したが、フィル・フォーデンやフィカヨ・トモリ、ジェシー・リンガードらがコメントを拒否していたという。