日本サッカー年末の風物詩である「天皇杯」。ただ、Jリーグのチームとは違い、各都道府県の代表となるクラブは長い予選を戦うことになる。

まだ3月ではあるが、京都では6日に社会人代表決定戦が行われた。カードは京都市消防局vsおこしやす京都AC、京都紫光クラブvsASラランジャ京都の2試合が予定されていた。

ただ新型コロナウイルスの影響によって京都市消防局が棄権したため、この日行われるのは京都紫光クラブvsASラランジャ京都の1試合のみとなった。

【動画】もう天皇杯は始まってる!京都FAカップの社会人代表決定戦

試合は、関西リーグ2部に所属している京都紫光クラブが試合開始直後に先制点を奪取する展開。FW藤川直己がスペースを破り、重要なゴールを決めた。

関西1部で戦うASラランジャ京都も意地を見せ、その後張太祐選手のシュートで同点に追いつく。

しかし前半終了間際、京都紫光クラブの浦紘史が放ったシュートがクロスバーにあたり、ペナルティエリアに落ちてきたところを出原怜が押し込む。

結局これが京都紫光クラブの決勝点に。2-1でASラランジャ京都に勝利するという「下克上」を成し遂げた。

藤川直己

「相手のラインが浅いことは分かっていたので、そこをどんどん狙っていこうということはチームで話していました。それでゴールが奪えてよかった。

昨シーズンは怪我の影響でシーズンの大半を棒に振ってしまいましたが、そのときに見つけたシュート面やフィジカル面の課題を克服したおかげかなと思います」

昨年末の関西2部リーグ最終戦で2ゴールを決める活躍を見せ、さらに2022年最初の公式戦でも得点をあげた藤川直己は、このように「狙い通りだった」と語った。

また、2点目を決めた出原怜は今季京都紫光クラブに加入したばかり。結果を残したデビュー戦について以下のように話していた。

出原怜

「このクラブに入ったのは先月で、公式戦もこれがデビューでした。いろいろなところで緊張もありましたね。

大学のときに天皇杯にはあと一歩のところで出られなかったという経験もあるので、このチームで絶対に出場したいという思いが強いです。

(サポーターへメッセージは?)僕は『はじめまして』です。出原と申します。覚えていただけるように頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」

なお、おこしやす京都ACと京都紫光クラブが進出した学生代表との試合についてはまだスケジュールも相手も決まっていない。今後の発表をお待ちを。

京都紫光クラブ、ASラランジャ京都が所属している関西サッカーリーグは1部、2部ともに4月9~10日に淡路島のアスパ五色で一斉に開幕を迎える予定となっている。

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