マンチェスター・シティなどを保有するシティ・グループのオーナーはUAEの王族兼副首相のシャイフ・マンスール氏だ。
『The Athletic』によれば、そのマンスール氏は英国政府から非難されたという。
その理由は、同氏がシリアのバッシャール・アル=アサド大統領と会談したこと。
先週、アサド大統領は11年前から続くシリア内戦勃発以降で初めてとなるUAE外遊を行った。そこで、地元有力者たちと会談したが、マンスール氏とも対面している。
UEAの指導者はシリアとの関係再強化を示唆しているが、英国はそれを危惧しているようだ。
FCDP(英連邦外務国際開発省)
「英国の確固たる信念は、――シリア政権の行動の変化がない限り――この関係強化はシリアの永続的かつ包括的な平和への見通しを壊すものだということだ」
ジョナサン・ハーグリーヴス(英シリア担当代表)
「11年の紛争の後、アサド政権は改心することなく、シリア国民に対して残虐行為を続けている。
その行動を変えない限り、そこへの関与は国連が進めている政治プロセスへ参加するように促している集団的な努力を損なわせることにしかならない。
英国はシリア政権とのいかなる関係正常化に対して反対し続ける」
また、労働党の議員からは「マンスール氏がサッカークラブを保有するのに適した人物なのか」という疑問も呈されているという。