――三笘選手が途中出場から2ゴール。若手の台頭について。
チャンスを与えられた選手が結果を出すとチームがすごく活気づきますね。
交代にしても攻め方にしてもプラン通りだったと思います。(森保)監督も意図的にスペースができてるところに薫を入れた。薫の良さはやっぱりそういうところに出るかなと思います。
薫は薫でまた90分こういうのを続けられるようにならないといけない。それが(スタメンで)出てる選手にもプレッシャーを与えるだろうし。
さっきも言いましたけど、ここから本大会で出場する選手ってガラッと変わると思うんですよね。ロシアの時も最後の一戦で本当にガラっとメンバーが変わった。
だから最後まで戦いが続くし、良いコンディションで良い結果を出している選手が本戦に出ると思います。この緊張感、この競争力を維持しながら11月まで進んでいかなければいけないなと思います。
――予選で一番厳しかった時期とそれを乗り越えるために森保監督は何をした?
やっぱりサウジ(アラビア)戦に負けた時と、その後オーストラリアに勝たなきゃいけないって状況になった時がチームとしては一番苦しかったです。
ある程度始まる前からこの試合が難しくなるだろうなというのは分かってましたが、元を辿るとオマーンに負けたことが尾を引いてしまったなと。あそこで躓いてなければ、仮にサウジに負けてたとしてもそんなに追い込まれた状況にはならなかったんじゃないかなと思います。
試合前にも話しましたけど自分たちが蒔いた種であって、それを取り返すために追い込まれた状況になってみんなが必死に戦った。それが5連勝6連勝に繋がった。
森保さんがその4戦目の時「いつでも辞める、退く覚悟ができている」と僕らの前で話されたんです。その覚悟が選手に伝わったんじゃないかと思います。
――森保監督になって4年。良い循環でいる。チームの強みは?
強みは後ろが安定していることと前線にいろんなパターンの選手がいるっていうことじゃないですかね。
(南野)拓実と薫のタイプも全然違うし、控えには(久保)タケとかもいる。タケと純也も全然タイプが違うし。
いろんなシチュエーションに合わせてメンバーを入れ替えられるし、入れ替えてもそんなにレベルがガクっと落ちたりはしない。むしろ同じくらいの選手たちが揃ってるというのは強みなんじゃないかとは思います。
これからはそれをもっとブラッシュアップして高いレベルにしていかないといけない。
選手各々が高いレベルでプレーして、インターナショナルのレベルに慣れる。そういうインテンシティが日常になって、ワールドカップのようなかなりの緊張感やプレッシャーがある中でも同じようなパフォーマンスを出せるような場慣れをすること。
そしてここからの半年試合に出続ける、コンディションを維持するのがすごく大事なことだと思います。