かつてリヴァプールやレアル・マドリー、バイエルン・ミュンヘンで活躍したことで知られる名MFシャビ・アロンソ。

スペイン代表としても長く中心的なメンバーとして存在感を示し、2010年ワールドカップの優勝にも大きく貢献している。

しかしながら、今回『AS』のインタビューにおいて衝撃の事実が明かされたようだ。

なんとシャビ・アロンソは準決勝のドイツ戦に出発する10分前にかなり大きな怪我を負ってしまったという。

彼はホテルでシャワーを浴びた後、ガラスでできた仕切りの手すりを持ちながらシャワールームを出ようとしていたとのこと。ところが掴んでいた手すりが壊れ、ガラスが割れてしまったそうだ。

そして、その破片によってシャビ・アロンソは右膝に大きな裂傷を負うことになったとのこと。それは脂肪や筋肉の組織が見えるほど深いものだったという。

シャビ・アロンソ

「血を見ることはいつもショックなものだが、あのときは酷かった。ヒザがまるで左右に切り取られたようで、筋肉や脂肪が露出していたんだ。

最大の痛みは内面的なものだった。ワールドカップの準決勝と決勝に別れを告げなければならない。

信じられなかった。パニック発作や苦悩で、涙も流れないほどの状況だったよ」

そして、その報告を受けたフアン・ホセ・ガルシア・コタ医師は、ショック状態になっていたシャビ・アロンソと対面することになったとか。

フアン・ホセ・ガルシア・コタ医師

「シャビ・アロンソから電話を受けて部屋に入ると、彼は青ざめながら震えていて、ショック状態になっていたよ。

彼は血まみれになっていて、バスルームはまるで映画『サイコ』のワンシーンのようだった。犯罪現場かと思えるほどだった。

『ドクター、なんてこった、どうしたらいいんだ、でもプレーしなきゃならない』と彼は言っていた。私は返す言葉を探るだけだったよ。

シャビは『もうプレーできない、監督に知らせなければならない』と言っていた。頭と心の間での戦いがあった。

デル・ボスケ監督にそれを伝えるかどうかは多くの疑問があった。そして今もそれを疑問に思っている。正しいことをしたのかどうかはわからないが、シャビ・アロンソとともに我々は戦った」

シャビ・アロンソは結局足にパッチを付け、麻酔で痛みを隠しながらドイツ戦に出場し、1-0の勝利に貢献。

縫う時間もなかったため非常にきつい包帯を巻いて流血を止め、二人は他のメンバーにも怪我の事実を明かすことなくプレーしたという。

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さらにシャビ・アロンソは4日後の決勝でオランダ相手に87分出場し、優勝を果たしている。「コタ医師は素晴らしかった、私にとっては神だった」と彼は語っているそうだ。

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