エスペランサSCとの出会い

――神奈川県でサッカーをするとなると色々な選択肢があると思います。三田野慧選手は子供の頃、なぜエスペランサSCというクラブを選んだのですか?

小学校1年生でサッカーを始めた時は地元葉山のサッカー少年団に入りました。その頃は上手い下手は関係なく、全員が必要に参加するごちゃ混ぜのチームだったんです。

ただそのうち強いチームで上手い人と一緒にプレーしたくなり、僕は隣町の逗子に強いチームがあったのでそこへ入りました。そこは地域の大会でも決勝戦まで全部5点差以上で優勝するような本当に強いチームでした。

僕がエースで、キーマンとして中盤に同い年の上手い選手がいました。でもその友達が横浜F・マリノスのプライマリーへ行ってしまったり、また別の選手も抜けたりで、上手い選手がどんどんいなくなってチームが弱くなってしまったんです。それが3年生の途中から終わりにかけてですね。

そこでどこか強いチームがないかと探していた時、お父さんたちが探してくれたのがエスペランサSCでした。

元アルゼンチン代表の監督が教えているということで、やはりどういうサッカーをするかより、誰が教えているかが大事だろうと。経験している人が一番強いからそういう人のところで学ばせようとなったのが一つ。

そして、僕はパスサッカーというかフォーメーションがしっかりとあってポジションごとに役割が分かれているのが小学校の頃から好きだったんです。エスペランサはまさにそういうクラブだったので決めました。