7大会連続でワールドカップに出場する日本代表。それを前に世界の舞台を経験した稲本潤一と今野泰幸の2人がJFAの企画で対談した。

今野も出場した2014年大会のチームはアルベルト・ザッケローニ監督のもとで攻撃的サッカーを志向。ただ、コートジボワールとの初戦に2-1で逆転負けすると、流れを引き戻せず。ギリシャ戦は数的不利の相手を崩せずに痛恨のスコアレスドロー。そして、勝利が必要だったコロンビア戦は一時は同点に追いつくも、最終的には1-4と惨敗した。

稲本から初戦に負けた後のチームはどうだったのかと聞かれた今野はこう答えていた。

稲本「(2010年)南アフリカ大会とはスタイルも違いましたね。アジア予選から自分たちで主導権を握るサッカーを見せて、結果も残していました。

それでも、外から見ていると、本大会では初戦で敗れて歯車が狂ったのかなと。(本田)圭佑たちは『優勝を狙う』と公言していたけど、初戦で負けた後はどうだったの」

今野「本田を中心に攻撃の選手たちはかなり自信を持っていたので、『勝たないといけないんだから前からプレスをかけて、攻撃的に行こう』と言っていました。

ザッケローニ監督は攻撃志向が強くても守備のリスク管理を考えて、後ろは必ず一人余らせるようにしていたのですが、2戦目からは『同数でも行けるでしょ』というマインドになりました。

これまでと異なる守り方で戦うことになり、後ろの僕らがうまく対応できれば良かったのですが、現実は難しかったです。

3戦目のコロンビア戦は、本当に恐ろしかったですね。カバーはいないし、スペースもありましたから。大変な90分でした」

今野は第2戦から吉田麻也とコンビを組むセンターバックとして先発出場。ただ、攻撃を優先したリスキーな守り方に対処するのは難しかったという。

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特に攻撃に出るしかなかったコロンビア戦は「おそろしい」とすら感じたという。実際、後半には3失点しており、吉田もハメス・ロドリゲスにちんちんにされた失点はトラウマ級だと語っている。

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