三笘薫が所属するブライトンはロベルト・デゼルビ監督のもとで魅惑的なサッカーを展開している。

そうしたなか、DAZNのFOOTBALL TIMEに出演した槙野智章はこんな話をしていた。

「(ブライトンのサッカーは)僕は好きですね、ビッグネームっていうよりはGKを含めてビルドアップの立ち位置も含めてめちゃくちゃ面白い。

無暗にセーフティに外に蹴り出すとかクリアするってことをせずに、ちゃんとそれぞれがGKにボールが入った時にポジションをとりましょう、中盤の選手たちもうまくローテーションしてボールを動かしましょうってやるから。

Jリーグもそうですし、海外の試合とかを見ていてもあるんですけど、なんでそういうひとつひとつの立ち位置を指摘しないのか、修正しないのかっていうのはすごく僕も疑問に思っているなかで、ブライトンはより正確に細かにそういう立ち位置のところを決まり事としてあるのは見ていてすごくおもしろいし、勉強になる。

僕、昨シーズンはヴィッセル神戸にいましたけど、武藤嘉紀選手がものすごく面白いことを言っていて。

『ドイツでもプレミアでもスペインでもやったけれど、これまで選手の立ち位置とか戦術を一個も教わってきたことない』って。

あんなにヨーロッパの4大リーグにいるのに、ポジションの立ち位置とか、どうやったらボールを動くか・回すか、相手がどうやったら嫌かっていうのを全く教えてもらったことがないって。

それを聞いた時に4大リーグでプレーしている選手もそんなこと分からないし、言われないんだって思った。

他の選手たちも海外ってそんなにちゃんとした戦術とかがないから、基本的には個の能力で、フォーメーションだけハメられて、じゃあやって下さいってっていうことが多いからあんまり言われないんだよねって言ってたんですよ。

だから、いま色んな解説とか試合を見ながら、なんでもっとこういう風にしないんだろうなってすごく思う。ブライトンのサッカーを見てるとものすごい勉強になる」

武藤はマインツ、ニューカッスル、エイバルでプレーしたが、細かい戦術指導は皆無だったとか。槙野自身もドイツでのプレー経験もあるが、そのことにかなり驚いたという。

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ただ、戦術の細かさは監督やリーグによって変わるはず。セリエAは他のビッグリーグと比べても相当に戦術的。

デゼルビ監督も戦術大国であるイタリアの出身で、現役時代はセリエBでトップクラスのファンタジスタだった。

監督としては戦術家として知られ、三笘によれば、細かな決め事をチームに落とし込むのに数か月ほどかかったとか。

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