バルセロナに所属している20歳のFWアンス・ファティの父親が、クラブでの起用法に不満を漏らしたとのこと。
若くしてバルセロナのトップチームで活躍したアンス・ファティは、リオネル・メッシが着用していた10番を受け継ぐほどの天才アタッカー。スペインの未来を背負って立つ可能性もあるタレントだ。
しかし近年は多くの怪我に苦しめられており、チャビ・エルナンデス監督の下でもなかなか出場時間が増えない状況が続いている。
『Eurosport』などによれば、『Cadena COPE』に出演したアンス・ファティの父ボリ・ファティは以下のように話したという。
ボリ・ファティ
「もし私次第であったら、アンスを別のチームに連れて行くだろう。ただ、彼はバルセロナに残りたいと思っている。
彼は別のクラブと契約したくはないと感じている。しかし私は息子が成功するのを見たいのだ。
父親として、私は怒っている。アンスのプレー機会がほとんどないのを見ていると、ときに父親として考えてしまう。コーチとしてではなくね。
私がマテウ(アレマニー。バルセロナのフットボールディレクター)に電話したところ、『アンスはバルセロナの伝統を引き継ぐ選手の一人であり、我々は彼に多くのものを賭けている』との答えだった。
父親として、私は別の考え方を持っている。おそらくこれは間違いなのだろう。アンスはメッシの10番を受け継いだ象徴的な選手だ。しかし彼らがアンスをどのように扱っているか。1分?2分?3分?
クラブのあらゆる選手が驚異的な男であるため、必ずしも常にレギュラーであってほしいと思っているわけではないが、下部組織から上がってきたスペイン人のアンス・ファティにチャンスを与えないなら、他の誰に与えるというのだ。
このような状況が続けば、アンスをセビージャの家に連れて帰る。私はレアル・マドリーとの試合には行かなかった。スタジアムにはもう行かない。アンスには『なぜ来てくれないの?』と聞かれたがね」
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もちろんアンス・ファティ自身は愛するバルセロナを離れたくないと思っているそうだが、父親としては他のクラブに移籍させたいと考えているようだ。