――これまでサイドバックで出ることが多いですが(※インタビューを行った開幕前時点)、もともとのポジションはセンターバックです。センターバックへの想いはありますか?

正直、プロで長いこと生き残っていって、最後に僕がやっているポジションとしてはセンターバックかなというのは僕の中でちょっとしたイメージとしてあります。ただ、今はどのポジションでもいいので試合に出ることのほうが重要です。試合に出ないことには試合での経験は積めないので。

「ここがいいからここはしない」といった変なこだわりは持たずに、とにかく監督が「お前はここで使いたい」と思ってくださるならそこで自分の力を出したいと思っています。

――さて筑波大学での話に戻りますが、「武器」というところでも先ほど名前が出た三笘薫選手との出会いは山川選手にとっても非常に大きかったのではと推察します、大学時代に三笘選手とずっと1対1をやられていたとのことで、おそらく三笘選手と一番多く1対1をした選手だと思います。まず彼と1対1をやるようになったきっかけを教えてください。

僕は高校生の時から自分の中で1対1が苦手だったので、大学でそこを強化したいというのがありました。

薫もドリブルを磨いていきたいというところでそれがマッチし、大学に入ってからすぐ「1対1をやろう」みたいな感じで始まって、しかもお互いに楽しかったので長く続いたんだと思います。

――練習後にやられていたと思うんですが、どんな形でやって、どのくらいの時間で、最後はどうやって終わっていたんですか?

基本的にゴールキーパーにもいつも付いてもらって、ペナルティエリアの僕で言ったら右サイド、薫から言ったら左サイドのペナ角(※ペナルティエリアの角)から一回パスをし合ってスタートみたいな感じでした。

抜き切るところまでいかなくても「シュートを打てるなら打って」みたいな感じで。逆に僕はシュートコースを限定して打たせて、キーパーに止めてもらうとか自分でブロックするみたいなところで、勝敗をつけてずっとやっていました。

次のチーム、僕らの練習が終わった段階でコートが1面しかないので、逆の半面を2軍のチームが使っていて。3軍のチームの練習が始まる直前くらいまでやって、最後はいつもだいたい3本勝負で勝敗を決めて終わるみたいな感じでしたね。