WOWOWは18日、スペイン・ラ・リーガの放送・配信を、現在行われている2022-23シーズンをもって終了することを発表した。

各国リーグでは過去にイタリア・セリエA やドイツ・ブンデスリーガなども放送してきたWOWOW。2003-04シーズンからラ・リーガの放映権を獲得し、実に20年間にわたってスペインサッカーの最高峰を日本に届け続けてきた。

WOWOWはすでに来季2023-24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグおよびUEFAヨーロッパリーグの放送・配信を発表しているが、一方でラ・リーガの放映については今年で一区切りとすることを決断したようだ。

今年4月まで約11年間にわたり、WOWOWのスポーツ番組のプロデューサーとしてサッカーを担当してきた瀧口創氏は今回の発表の中でこれまでの思い出などを振り返りつつ、昨今の状況を以下のように綴っている。

(前略)この20年間では、サッカー中継を取り巻く環境も驚くほど変化を遂げてきたと思います。ラ・リーガの番組がスタートした2003年頃は、まだ有料で観るサッカー中継といえばWOWOWかCSという感じでしたが、今ではさまざまな配信サービスも始まり、選択肢が格段に増えました。それでもWOWOWでサッカーを楽しんでくださっているお客様が思った以上にたくさんいらっしゃって。この数年は、そのことを本当にありがたく感じながら番組づくりをしていました。

また、良い意味で見る目が厳しいお客様、サッカー番組に対する要求が高いお客様が増えた。そんな印象を、ここ数年で感じています。皆さん、海外サッカーがものすごく好きで、選手やチームの情報量が多い方や、戦術に詳しい方の存在を実感するようになりました。2020-21シーズンの後半にWOWOWがUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)とヨーロッパリーグ(以下EL)の放送と配信を始めてからは、特にそれが顕著です。

以前は海外サッカーに興味のない方たちにもラ・リーガの面白さを伝えること、つまり間口を広げるような発想を持っていたのですが、今は間口を広げることだけでなく、コアな人たちの満足度を上げていかなければならないと考えています。そういう方たちに「お、分かってるね、WOWOW」と感じていただけることで、改めてWOWOWへの評価も上がると考えています。

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来季はこれまで以上にCL・ELに注力する形となるWOWOW。ただ、まずは最終盤の今季ラ・リーガ、そしてこれからファイナルを迎えるUEFAの各コンペティションを楽しみたい。

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