現在は主力選手として活躍するケースも

現在の特指は松尾のように主力選手として機能する事例も増えてきた。

2020、2021年と2シーズン連続でJ2レノファ山口の特指でプレーした慶応義塾大DF橋本健人(現J1横浜FC)は、2季合計で18試合1得点1アシストと主に左サイドバックで山口の守備を支えた。

FC町田ゼルビアの特指となった山梨学院大FW平河悠の場合、2021年シーズンは1試合のみの出場だったが、大学最終年となった2022年シーズンは16試合2ゴール2アシストと俊足アタッカーとして町田で頭角を現した。

町田でプレーする平河悠

現在注目を集めている特指は、J2いわきFCでプレーする名古屋学院大FW近藤慶一が現在25試合1得点と松尾が持っていた特指最多出場記録を更新。J2東京ヴェルディの特指である東洋大MF新井悠太は5試合2得点1アシストと大学3年ながら存在感を見せている。

松尾が活躍したインパクトにより大学生選手たちの評価は大きく変わり、今後大学生選手たちがJリーグで活躍する機会は増えていくだろう。特指たちの活躍に期待したい。

【関連記事】児玉駿斗、松尾佑介、三笘薫で変わった「大学サッカーとJリーグの在り方」とは

次回は日本代表MF三笘薫が切り開いた大卒選手の海外移籍増加について紹介する。

【厳選Qoly】この冬、Jリーグにやって来るかもしれない外国人選手たち(2024-25年/MF・DF・GK編)