総理大臣杯で快進撃を見せる富士大の勢いが止まらない。1回戦で周南公立大(中国第2代表)、2回戦で日本経済大(九州第1代表)、3回戦は昨冬のインカレ8強の中京大(東海第1代表)を0-0でPK戦(7-6)の末に打ち破って準決勝に駒を進めた。
東北勢の同大会4強は2010年大会で仙台大の4強以来となる13年ぶりの快挙を果たした。富士大高鷹雅也監督に話を伺った。
劣悪な状況でも手にした勝利
――本日地方大学強豪中京大と土砂降りの中という普段経験しないようなピッチコンディションの中で試合をされました。振り返っていかがでしたか。
まず場所(大雨の影響で試合会場が急きょ変更)が変わったことで、学生にタイムスケジュールの管理や、アップから試合までの時間の管理を促しました。
全く違う環境になって、そしてアップが終わって、もうベンチもないロッカーもない状態から移動して、キックオフでドタバタしないかと思っていましたけど、彼らもこの舞台をしっかりと理解して、スムーズにピッチに入れるように準備してくれたことが良かった。
――選手たちは落ち着いているように見えました。
(選手たちは)自信があるんだろうけど、なかなかチームとして機能というかフィットしきれないのがずっとシーズン序盤であった。
去年のチームをあまり例にすると彼らも面白くないんだけど、それより何か違うものを作り出そうという感じはずっと見えていました。
そこに時間はかかったけど、徐々に好不調の波が激しいけど、この全国大会はなかなか勝ち上がることもできなかった中で、全国2勝というちょっと遠い目標を立てました。
準備のところでも事前の合宿を含めてちょっと希薄だったけど、いざ本番を迎えて実感するところがあったのか、そこでやれるんじゃないかというところが出たのが良かったとは思っています。