今年日本代表に定着したDF菅原由勢。オランダ・エールディビジのAZアルクマールでプレーしている彼は、23歳でレギュラーをがっちり確保している。
そして、そんな彼を補強候補としてチェックしていると言われるのが、遠藤航が所属しているイングランド・プレミアリーグのリヴァプール。
今回『Anfield Watch』は「菅原由勢ってどんな選手?リヴァプールの最新ターゲットのプロフィール」という記事を掲載している。
『Anfield Watch』
「23歳の菅原由勢は愛知県豊川市で生まれ、4年間オランダに滞在している。当初はヨングAZ(リザーブチーム)でプレーするためにレンタルでやってきた。
彼のキャリアは名古屋グランパスで始まり、ヨーロッパに来て以来ますます勢いを増している。ヨーロッパリーグ準決勝に進出したAZの一員となった。
主に右サイドバックであるが、非常に多彩なサッカー選手だ。193試合のうち132試合はそうであるが、35試合は右ウイング、20試合はセンターバック、2試合はボランチだった。
このような多様性はリヴァプールにとって魅力的である。ミルナーのようなチームロールプレーヤーは常に必要とされるものだ。
AZは忠実な4-3-3でプレーしており、ビルドアップではサイドバックの創造性を活用している。
菅原由勢は現代的なサイドバックであり、スプリントの総距離60.46メートルは今季のオランダリーグで6位の長さだ。リヴァプールのサッカーができるエネルギッシュさを備えている。昨季以来11アシストを記録しており、90分あたり4.76回のクロスを入れている。
比較すればアレクサンダー=アーノルドは6.86回であるが、二人の選手がクロスを入れるエリアは大きく異なっている。
アレクサンダー=アーノルドは右ハーフスペースを好むが、菅原はゴールラインに近づくことが多く、足の内側でボールを撫でるかのようにしてカールするキックを蹴る。
彼は特にパサーでもなく、過度に上がる選手でもないが、オフザボールでピッチを走り、右サイドの高い位置で前向きのパスを受けることを好む。自分のドリブルで持ち上がることは得意ではなく、アレクサンダー=アーノルドとはタイプが大きく異なる。
そして菅原由勢の弱点は守備的なプレーだ。特に空中戦と地上戦におけるデュエルである。
彼はあまりタックルをせず、90分平均1.67回であり、平均勝利数も1.05回だ。空中戦の勝率も43.8%であり、サイドバックにコンバートされたウインガーのようなプレーをしている。
菅原由勢が提供できるのは、ポゼッションにおいて非常に快適で、高い攻撃力を備えたサイドバックのプレーだ。持ち上がりという点でアレクサンダー=アーノルドと同じものは出せないが、ファイナルサードまで誰かがボールを運べれば違いを生み出すことは示されている」
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トレント・アレクサンダー=アーノルドが中盤でも起用されるようになっており、ジョー・ゴメスとバイチェティッチがバックアップを務めているリヴァプールの右サイドバック。そこに菅原由勢が加わったらどうなるだろうか。