なでしこジャパンは1日、パリ五輪アジア2次予選でベトナムと対戦し、2-0で勝利。グループCの1位で最終予選進出を決めた。
チーム戦略とはいえ前のウズベキスタン戦、2-0で勝利しながら“消化不良な試合”だった日本。
フォーメーションは3試合連続で4-3-3を採用し、GKに田中桃子。DFは右から清水梨紗、高橋はな、南萌華、遠藤純が並び、アンカーにキャプテンの熊谷紗希。
インサイドハーフは長野風花と長谷川唯が務め、FWは右にストライカータイプの千葉玲海菜、左に宮澤ひなた、中央に田中美南が入った。
対するベトナムは、今年の女子ワールドカップに初出場したチーム。同様に初めての五輪出場を目指しており、そのためには日本戦、勝利が絶対条件だった。
試合は芝の状態により日本はボール回しに苦労。パスが伸びないためボールを握りながらもなかなか効果的な縦パスを入れられず、決定機を作ることができない。
ベトナムのマンツーマン気味の守備にも苦しんだが、ようやく40分、日本が高い位置でボールを奪い、宮澤が抜け出す。ワールドカップ得点王の23歳は冷静に相手GKの動きを見極め、逆サイドへ送ったパスを上がってきた清水がゴールに流し込んだ。
前半でリードを奪った日本は、後半開始から高橋と千葉に代えて守屋都弥と三宅史織を投入。2人を両サイドバックに入れ、清水と遠藤をそれぞれセンターバックと右ウィングへ移した。
特に清水をセンターバックへ入れたことで、右サイドからの攻撃に厚みが増し、53分、右のコーナーキックから最後は守屋が決めてリードを2点に広げた。
その後も熊谷に代わり途中出場した中嶋淑乃が積極的な仕掛けを見せるなど、決定機をたびたび作った日本。
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3点目は奪えなかったものの、ベトナムをシュートゼロに抑えて2-0の完封勝利。グループ3連勝で最終予選進出を決めている。