かつて久保建英がプレーしたマジョルカ。当時仲良しだった選手のひとりがダニ・ロドリゲスだ。
2部降格となってしまった2019-20シーズンの終了時には優しく久保を抱きしめている(動画32秒から)。
ダニ・ロドリゲスは35歳になった現在もマジョルカでプレーしている。
その彼が2019年のバルセロナ戦で起きた悲劇について『Movistar』で語った。
2019年12月にカンプ・ノウで行われたバルサ戦でダニ・ロドリゲスは久保とともにフル出場(試合バルサが5-2で勝利)。ただ、前半の時点で睾丸を負傷するアクシデントに見舞われていたとか。
「偶発的なものだった。ボールに向かって激しく行った。
セルジ・ロベルトに足を出そうとしたら、彼は臀部で自分をプロテクトした。
そこで自分の左睾丸が挟まれた。二重骨折だ(睾丸に骨はないので、外傷性睾丸破裂や精巣損傷のはず)。
ハーフタイムに交代しなければいけないと言われた。だが、カンプ・ノウは初めてだったし、自分はそこにたどり着くまですごく時間がかかった…。
だから、『俺からは奪えない、ここを去らないぞ』と言ったんだ。
難しかったよ。最悪の敵にもそんな痛みは与えたくない。
ボールがあそこに当たった時の痛みを知ってるだろ?まぁ2か月かかったね」
当時、ダニ・ロドリゲスは31歳だったが、その2019-20シーズンまで彼は1部リーグでプレーしたことがない苦労人だった。そのために酷い怪我を負った状態でも交代しなかったとか…。
その後、彼は手術を行ったが、「子供は3人いるけど、睾丸を失う危険があった」と冗談交じりに話していたそう。
なお、英語では、外傷の結果として生じる精巣の損傷を「Testicular fracture(精巣骨折)」と表現することもあるとか。